東北インカレ2018 -創造は始まりの風を連れて-


お疲れ様です。競歩PCの及川です。

PCとは名ばかりでブログの方は初投稿になります^^;


さて、本日は東北インカレ2日目で、まだあと1日残っておりますが、

競歩パートとしては男女ともレースを終えたので、そのレースの模様や結果について

振り返っていきたいと思います。


まずは結果から・・・




男子10000mW決勝

寺島(2) 44分01秒61    第1位  ※全カレC標準突破&自己ベスト

中川(M1) 44分11秒73   第2位 

森(M1) 50分11秒22      第9位



女子10000mW決勝
青木(1) 55分46秒94 第3位 (大学初レース)



というような結果で、男子は15点、女子は6点を獲得することができました!

(先輩の名前もありますが敬称略で失礼致します)


寺島の優勝、中川の2位という結果は東北地区の勢力図を大きく変える結果であり、

女子においても入部したばかりでブランクを埋めている途中の青木が、冷静にレースを進め表彰台に上がりました。


PCとしてこの結果に驚きはなく、出せるだけのポテンシャルはあると感じていましたが、

実際に結果を出してくれた選手達の強さには改めて関心致しました。





さて、せっかくなので今回のレースについてもう少し詳しく語らせて頂きたいと思います。




・男子10000mW(2018/5/17)

東北大学からは、中川(M1)、森(M1)、寺島(2)の3人が出場しました。

下馬評的には全カレのA標を突破している中川と昨年度優勝した寺田(岩手大3)の争いになると思われていました。

持ちタイムでは中川の方が上ですが、審判との兼ね合いでスローペースになると

ラストのスピードに定評のある寺田が勝つ可能性も十分にありました。

何よりも岩手大はこの種目18連覇をしており、そう簡単に勝ちは譲ってくれないだろうと思われました。


そのため、どのような作戦でレースを進めるかがとても重要であり、終わってみればそのレースプランが今回の結果につながったと思います。


今回のレースプランは以下の通りです。

・まず寺島が飛び出し単独トップでレースを進め、粘る。

・中川は他の選手にマークされていると思うので、ある程度のスピードで他の選手を従え、寺島との距離を空けさせる。

・後半は中川がペースを上げ、他の選手を引き離し、寺島が落ちた場合には寺島も引き連れてゴールを目指す。

・森は歩きやすいペースで入り、入賞を見据えた位置取りでレースを進める。


筆者は寺島が飛び出すということを考えていると聞いた時、

正直少しばかりの不安がありました。

それは2週間前の国士舘大競技会と同じようになるのでは?と感じたからです。


しかしながら、サブトラでのアップを見た時に

フォームのキレや滑らかさから明らかに調子が上がっているのを感じ、

自信をもってそのプランで送り出すことができました。


実際にレースでは

寺島は最初の400mを94秒、1000mを4分08秒で入り

その時点で後続との差を大きく広げました。

予想外だったのは他の選手たちで、中川に付くと思われた選手らが誰も来なく、

結果的に寺島の後方でレースを進めた中川も単独2位という状態での展開になりました。


その後寺島は1周を1分45秒前後で進め中川と10~13秒、その後続とは約35秒差の中で後半に入りました。

寺島はフォームもブレることなく審判から注意も受けずレースを進めました。

寺島のペースが落ちなかったために、9000mまでこの差のまま......この時点で勝負はほぼ決まっていました。

案の定、猛烈なラストスパートで3位とはタイムを縮められましたが結果的に作戦勝ちという形となりゴールしました。


寺島のピーキングと狙ったプランで歩く力もさることながら、

中川も調子が良くないなかでも、流石の対応力で終始2位をキープしました。

森も結果としては9位と入賞に1歩届かなかったのですが、

忙しい生活の中で練習をこなし、フォームに関してはベストな歩きをして頂けました。


皆さん本当にお疲れさまでした。

優勝した寺島(中)と第2位の中川(左)




・女子10000mW(2018/5/18)

入部したての青木(1)のみが出場しました。


実は青木の5000mWの自己ベストは出場選手中ダントツのトップ。

しかしながら、受験勉強明けというブランクもあり今回のレースでは決して無理なペースで歩いてはほしくないと思っていました。


というのも、5000mである程度速いタイムを持っていると、10000mの初レースではその意識のまま前半速く入ってしまう選手がいるからです(そして潰れるand怪我をする)(経験談)


しかし実際のレースでは、筆者のそんな心配を他所に

1年生とは思えない冷静な歩きをしてくれました。


まず最初の100m

青木は33秒で通過しました。

100-33秒…...400-2分13秒...1000-5分34秒...と

なんと最初の100mからブレのないペースで刻んでいきました。


そして結局青木はほとんど2分13-14秒でこのレースを歩き、

前半飛ばした選手を抜いたり、失格した選手もいたことで3位でゴールしました。


ここまで堅実な歩きをするとは思っていませんでした。

ブランクを取り戻し、さらに力を付けた時、どのような歩きをしてくれるかとても楽しみです。

お疲れさまでした!

第3位となった青木(右)





今後について

さて、今回の東北インカレを終え、間違いなくチームに良い風が吹いている・勢いに乗っていると感じています。


この勢いのまま七大戦・全カレ・日本選手権と戦っていくために、

私もPCとしてしっかりと働き、選手としてチームの力になりたいと強く感じました。


どうすれば強いチームになれるのか、強い選手になれるのか

先を見据えた時に今何ができるのか?


それを考えたときに、私は某有名競歩選手に連絡を取り

その選手の知見というのを参考にしたいと思い立ちました。


結果としてとても有益な考え方を教わることができました。

是非ともその考えをパート内で共有し、チームの強化に繋げたいと考えています。(乞うご期待)


まだまだ発足したてのパートですが、岩手大のように十何年も勝ち続けるような強い、パートの基盤を作ることを念頭に、そして選手各々の目標を達成できるようにこの1年練習をしていきたいと思います。



及川








東北大学学友会陸上競技部 競歩パート

東北大学学友会陸上競技部の競歩パートに関する情報を発信します。

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